
回復期病院って何?
言語聴覚士として
働けるのかなぁ?

回復期病院に勤務した
経験をふまえて
紹介していきます。
この記事でわかること
回復期病院で働く

回復期病院の言語聴覚士の募集は
常に行われている病院が多いです。
言語聴覚士の給与に関しては
言語聴覚士の給与としては標準程度であり
他業界の新卒採用と同レベル程度の
給与となります。
病院によっては
賞与や福利厚生が充実しているところ
もあります。
※勤務病院の診察が親族も無料等…
回復期で働く≒病院が職場となります。
回復期病院という名称では無く
『〇〇リハビリテーション病院』と
されているところが多いです。
病院は治療する場所のイメージですが
リハビリテーション病院では
リハビリテーション専門医師が在籍し
リハビリテーション目的で
入院される患者様の病棟があります。
リハビリテーション病院のなかには
リハビリテーションだけでなく
内科等の外来、
手術を行うことが可能な整形外科等
様々な医療が併設されている
病院も多いです。
言語聴覚士は
リハビリテーション科に所属して
入院患者様、外来患者様の
言語療法を担当します。

どんな患者様が入院され
リハビリテーションを行うの?

リハビリテーション病院や
総合病院の回復期病棟で勤務した経験をふまえて紹介していきます。
回復期病院とは
病気や怪我の症状が落ち着き、
からだの機能や生活をできるだけ
取り戻すためにリハビリを
中心とした治療を受ける期間です。
リハビリテーション病院とは、
骨折や脳血管治療を終えた患者様が
在宅復帰や社会復帰を目指して、
集中的なリハビリを受ける専門病院です。
回復期リハビリテーション病棟とは
対象患者様は、
厚生労働省が疾患などの条件や
入院期間を定めており、
専門の医師による判断が必要です。
また、対象疾患ごとに入院期間は
定められています。
脳血管疾患や頸髄損傷などは、
最大入院期間180日。
大腿骨や骨盤などの骨折は、
最大90日の入院期間が定められています。

『リハビリテーションがしたい』では入院できないんだね。
①厚生労働省で定められた病気
②医師の判断
が必要なんだね。

急性期病院で治療を受けた後
医師の判断でリハビリテーション病院に転院される患者様が多いです。
言語聴覚士として働く
言語聴覚士が担当する
リハビリテーション対象患者様は
脳血管障害による後遺症を持つ
患者様が主です。
時々【廃用症候群】の患者様を
担当することがあります。
なので、
主に成人患者様の嚥下機能、
言語機能、高次脳機能の領域で
リハビリテーションを担当します。

言語聴覚士はどんなリハビリテーションを担当するのかな…。

言語聴覚士は
言語訓練、嚥下機能訓練
高次脳機能訓練を主に担当します。
年齢、リハビリテーション開始する背景…
などによりリハビリテーション方法が
異なります。
リハビリテーション病院で多い2つの
リハビリテーションを紹介します。
●失語症訓練
病気(脳血管障害等)により
『聴く』『話す』『読む』『書く』
の機能が低下された患者様を対象に
リハビリテーションを行います。
●構音訓練
病気(脳血管障害等)により
呂律が回りにくくなった患者様を対象に
口腔の運動、発語、発音の練習を行います。
『食べる』ことに支障があることを
『嚥下障害』といいます。
嚥下障害のある患者様や
嚥下機能低下を認める方に対して
言語聴覚士は、医師の指示のもと
● 評価を行い食事の内容を考える
● 口腔、咽頭の運動を行う
等のリハビリテーションを担います。
高次脳機能とは、
「言葉を理解する」「物を認識する」
「行動する」「記憶を保つ」など、
日常生活に必要な脳の機能のことです。
脳の機能低下に対して
改めて社会生活が行えるように
言語聴覚士、作業療法士等が
リハビリテーションを行います。
回復期の職場

病院のリハビリテーション部は
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が
在籍します。
病院の規模によって異なりますが
50人以上のスタッフが
在籍していることが多いです。
リハビリテーションを行ううえで
理学療法士、作業療法士と
連携しやすい環境の職場が多いです。
患者様のリハビリテーションは
1日●単位(1単位=20分)と
厚生労働省で定められており、
医師の処方によって
リハビリテーションを行います。
リハビリテーション病院は、
スタッフ一人当たり1日●単位と
ノルマがある病院が多いです。
1日18単位だと
定時帰宅しやすいですが…
1日20〜21単位のノルマだと
残業なる傾向があります。
回復期病院で働くメリット
様々な領域のリハビリを担当
脳血管障害の患者様を
主に担当しますが、
嚥下機能、言語機能、高次脳機能の領域の
言語療法を担当することができます。
概ね患者様1人/日 40分〜60分の
リハビリテーションを行います。
一日、6〜10人程度の言語療法を
担当します。
特に失語症のリハビリテーションなど
言語機能のリハビリテーションを
じっくりと行いたい方はおすすめです。
他職種との連携が充実
『自宅退院』を目標に
理学療法士、作業療法士以外も
看護師やソーシャルワーカー、栄養士
など様々な職種の方と一緒に
患者様の目標に向かって
働くことができます。
日々のリハビリテーションに加え
ミーティング、カンファレンスなどが
あります。
年代問わず新卒から募集あり
積極的に新卒採用をされています。
1人職場では無く
数名在籍されていることが多いです。
年代、男女問わず
チャレンジすることができます。
同僚、同期もいることが多く
新入職員研修もあります。
回復期病院で働くデメリット
病院によっては多忙
1日●単位とノルマのある病院が多いです。
病院によってはノルマが多いと
必然と定時時間外業務が増えます。
また、業務時間外に勉強会を
開催する職場もあります。
給与の大幅アップが難しい
新卒採用時の給与は他業界と同程度で、
賞与が充実している病院もあります。
1年に1度昇給はありますが他業界のように
大幅なアップは見込めません。
毎年少しずつ(数百円〜数千円)
アップします。
他職種連携がストレスになる
他職種との連携が醍醐味ですが
いろんな人間関係の職場があります。
リハビリテーションだけでなく
食事、コミュニケーションの改善を
生活に活かすために
他職種に提案することも多くあり
その際の話し合いにて
他職種の助言、意見がストレスに
なることもあります。
『1人でマイペースに働きたい』
方には向いてないかもしれません。
回復期病院へ見学に行く時は
回復期病院へ見学する際は
是非、①〜③を参考に見学して下さい。
言語聴覚士の在籍人数
人数や何年目の職員が多いか?
STの人数、経験年数…
によって雰囲気が異なります。
定時後に勉強会が開催される職場も
あれば、定時に帰社する職場もあります。
リハビリテーション部の環境
PT、OTとの連携をしているか?
リハビリテーション部でPTとOTが
連携していることは多いですが
STは孤立していることも多々あります。
連携することにより、
仕事が捗ることもあるため
雰囲気を感じておきたいところです。
また、
言語療法室の有無も確認したいです。
失語症訓練には言語療法室の使用が
必要であるため
部屋の有無により言語療法の需要を
確認することができます。
1日何人くらい言語療法を担当しているかで
残業有無が予測できます。
多い患者様数だと、
リハビリテーション業務に加えて
書類業務もあるため必然と
残業業務があると想像できます。
嚥下機能、言語機能、高機能機能…
自身が専門的にやりたい領域があれば
是非、質問して頂きたいです。
また、嚥下機能のリハビリテーションを
行いたい人は
VF(嚥下造影検査)の頻度により、
嚥下機能をどのくらい
重視して対応しているかがわかります。
最後に…
回復期病院の募集は
どこの地域でも比較的募集があります。
新卒の募集も多く
同僚がたくさんいる職場もあります。
回復期病院で言語聴覚士として働くと
本格的に、主体的に
言語療法に携われることが魅力です。
言語聴覚士としてどんな仕事をしたいか?
漠然としている方は
見学に行かれることをおすすめします。

