パンは柔らかい?
パン≒柔らかい食べ物と
イメージする人が多いと思います。
フランスパン等、一部のパンを除いて
パンは『ふわふわ』のイメージであり
『ふわふわ』→
『柔らかい』→
『食べれる』
と多くの人が
考えることだと思います。
近年は様々な種類のパンがあり
ご飯よりパンを好まれる方も
増えています。
じつは…
「パンはとても誤嚥、
窒息リスクが高い食べ物」であり、
言語聴覚士としては
要注意食物としています。
しかし、
入院中、退院後に
『パンを食べたい』
との思いも度々聞きます。
パンは柔らかい≒パンは食べやすい
に繋がらないことを
知って頂きたいです。
パンはなぜ窒息や誤嚥するのか
『パンは柔らかい』
柔らかいゆえに
じつは…
窒息や誤嚥の原因となります。
パンは柔らかいですが
しっかりと咀嚼しなければ
飲みこむことができません。
乾燥した口腔内
残存している歯が少ない状態で
しっかりと咀嚼せずに
飲みこむことで
口や喉にたまりやすくなります。
危険①気管や口の奥を塞ぐ
パンは柔らかいため
十分に咀嚼しないで
飲み込みがちです。
飲み込む際に
飲み込む力が弱く
喉に到達する前に
口や気管を塞いでしまい
窒息する原因となります。
危険②口や喉に残る
口の中に残ったものが
喉にも流れ溜まってしまう
柔らかいゆえに
口腔内にはりついてしまったり
口や喉に残りやすく
特に喉に残ったものは
自覚がないまま
ダラダラと
誤嚥してしまうことがあります。
パンを食べるために視るポイント
①歯の状態
□ 残存歯はグラグラしてないか?
□ 義歯は調整できているか?
義歯無く過ごされる方も
たくさんおられますが
義歯が無いと
窒息リスクは高まります。
②咀嚼する力
□ 前歯で噛み切る
□ 奥歯(大臼歯)を使いすり潰す
□ 舌で噛んだものをまとめる
咀嚼するには歯だけで無く
舌が動くか?
口がしっかり閉まるか?も
大事になります。
③飲み込む力があるか
□ 舌がしっかり動く
(舌は喉に送る役割がある)
□ 喉仏はしっかり動くか
(嚥下反射があるか)
食べ物がしっかり通過するか
わかりにくいですが
嚥下反射、舌の力が
大切になります。
嚥下機能低下を認める際は
しっかり状態を確認してから
食べることをお勧めします。
どうしてもパンが食べたい
『死んでも食べたい』
そんなふうに
お話される機会も多くあります。
いざ誤嚥や窒息し
後悔されることもあります。
家族だけでの判断では無く
主治医や言語聴覚士
の提案や助言により
考えて頂くことを推奨します。
言語聴覚士として
食べたいものを
安全に食べれるよう
下記のような『ゆめかすてら』など
嚥下機能食品を
提案することもあります。
最後に…
『好きなものを食べる幸せ』
は年齢を重ねるにつれて
増していきます。
その気持ちを支援できるよう
言語聴覚士として
貢献したい日々でもあります。
安全に幸せに食べれるように
他職種のちからを借りながら
『食べる幸せ』を
実現したいです。
