嚥下食と離乳食は同じ?

仕事のこと

嚥下食と離乳食

柔らかい食事≒嚥下食≒離乳食

を思いがちですが

嚥下機能を考えると少々異なります。

言語聴覚士の視点から

離乳食は『育てる嚥下機能』

嚥下食は『守る嚥下機能』

と捉えています。

嚥下機能から視る

離乳食と嚥下食は

違いがありますが

離乳食の発想やレシピを

嚥下食に応用できたり

嚥下食の発想やレシピを

離乳食に応用できることがあります。

なぜ、嚥下食と離乳食が異なるかを

考えたいと思います。

離乳食

離乳食は『育てる嚥下機能』

離乳食は

生後6か月-2歳の乳幼児のための

母乳や育児用ミルク以外の成長に

必要な栄養素を補う

柔らかく食べやすい食品のことです。

厚生労働省

「授乳・離乳の支援ガイド(2019年)」に

準拠し共通して用いられています。

概ねの月齢を目安に

食事が紹介されていますが

口をはじめとした体の発達には

個人差があります。

月齢のみを参考にせず

成長にあわせて

食事内容を考えていくことが

大切です。

①離乳初期(ゴックン期)

:5~6か月頃

ごっくんと飲み込む練習をする

なめらかにすりつぶした状態の食物

ポタージュ状・

ヨーグルト状のおかゆなど

②離乳中期(モグモグ期)

:7~8か月頃

舌と上あごでつぶして食べる

舌でつぶせるかたさ

豆腐くらいのやわらかさ、煮つぶし

③離乳後期(カミカミ期)

:9~11か月頃

歯ぐきで噛みつぶして食べる

歯ぐきでつぶせるかたさ

バナナくらいのやわらかさ、

粗みじん・角切りの食べ物

④離乳完了期(パクパク期)

:12~18か月頃

ひと口でかじり取り噛んで食べる

歯ぐきで噛めるかたさ

肉団子くらいのかたさ、

一口大の固形食

 

嚥下食

嚥下食は、

飲み込みや咀嚼といった

嚥下機能の低下がみられる場合に、

嚥下機能のレベルに合わせて、

飲み込みやすいように形態やとろみ、

食塊のまとまりやすさなどを

調整した食事のことです。

◯嚥下食ピラミッド

◯特別用途食品

(えん下困難者用食品)

◯ユニバーサルデザインフード(UDF)

◯スマイルケア食

◯発達期摂食嚥下障害児(者)の

ための嚥下調整食分類2018 等

等、摂食嚥下機能学会が

規定したものを

はじめ様々な分類があります。

そして、施設や病院によって

食事形態の種類が異なるのが

現実です。

概ね、嚥下機能を考慮した

①ゼリー食

②ミキサー食

③ムース食

④刻み食

⑤一口大食

⑥常食

に分類されています。

 

嚥下食と離乳食の違いは?

離乳食は

嚥下機能が発達していく段階に

合わせている

嚥下食は

嚥下機能低下により食事を

考慮している

1番異なるのは『嚥下反射』です。

嚥下機能低下の一因である

『嚥下反射の遅延』は

脳血管障害や神経変性疾患により

起こります。

嚥下食は

この嚥下反射遅延に適したものが

多いです。

一方、離乳食は

嚥下反射は正常な嚥下反射に

咀嚼運動を促す食事となります。

ただし、咀嚼しやすい食物

喉に残りにくい食物は

共通しているため

嚥下機能を理解したうえで

応用していきたいところです。

最後に…

嚥下食と離乳食は

どちらも『柔らかい食事』ですが、

食事形態だけでなく

味付けも異なります。

嚥下機能を理解したうえで

応用し活用していくことが

大切です。

『美味しいものを

子供も大人も一緒に食べたい』

学生時代から長年好きな

Soup Stock Tokyo が

『食べやすさ配慮食』

を展開されており

感銘を受けました。

私も美味しい物

手間をかけず安全に調理できる物

をつくるための

アイデアを

改めて紹介していきたいと

思います。